隠されている本質的な問題点
宮城県産牡蛎 証明書偽造&産地偽装問題
さて2002年8月、我が宮城県の特産品「牡蛎」が、牛肉や米と時を同じくして「産地偽装」があったと大きな問題となりました。
<2003年9月の今期出荷前状況>
気仙沼地区の「カキ取り扱い説明会」で遂に保健所が「塩素蓄養を止めて紫外線蓄養に戻すように!」と指導を始めました。これで今期の「塩素蓄養カキ」は石巻の一部生産者と松島地区生産者が出荷するだけとなってきました。腸炎ビブリオに対して「塩素が弱く」「紫外線が有効」なこともあって、現在カキ処理場では昔の紫外線殺菌装置を引っ張り出してきて、ランプの交換や整備に追われています。
「宮城県産」を保証証明するために、生産者は「バーコードシステム」を出荷樽に付けることにしました。仲買業者は「トレーサビリティシステム」を導入することにしました。この「偽装Wブロックシステム」により、今期の「宮城県産カキ」は100%本物となります。後は一部生産者が「塩素漬けカキ」を止めれば昔のとおりのブランド牡蛎に戻る状況となってきました。
<2004年12月 新たな海を守る取り組み>
宮城県でも牡蛎生産の盛んな「志津川湾」を持つ、志津川町では紫外線消毒を完備した「志津川浄化センター」を完成させました。
従来の「下水処理水の塩素消毒」を止めて、海に流れても残留毒性のない「紫外線消毒方式」を採用して漁業資源を守る姿勢を明確にしたのです。
「塩素漬けカキ」方式の弊害は、実は毎日「塩素蓄養施設」から大量に海に垂れ流されている「残留塩素問題」もあるのです。
海に流れ広がった「残留塩素」は、牡蛎の稚貝を始め種々の魚介類の幼生に悪影響を与えます。また発ガン性物質のトリハロメタンも産生します。
「塩素蓄養」をしている、牡蛎生産者は、実は自分たちの生産場所に、日々毒素を垂れ流していると言う事になるのです。
<2005年1月 ノロウイルス出現>
ノロウイルスが老人ホームで猛威をふるい、死者まで出しました。ノロウイルスとはご存知SRSVのことです。カキがいなくてもちゃんと、人から人へ移るウイルスだったのです。長い間、カキが悪者にされていましたが、結局ウイルスの発生源は人間であると言う事がやっと広く知られるようになりました。カキは海の中で、人間が垂れ流したノロウイルス(SRSV)をたまたま吸うので、食中毒の犯人扱いされてきたのです。結局因果応報で、人間が自分の糞尿の処理をちゃんとしないから悪かったのです。
〜 L I N K 〜
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更新日: 2005/5/7 ... 文責 ネプロ牡蛎問題研究会